
まずはここから!Edison最新ファームへのアップデート
私たちが 購入したEdisonには、最新のファームが入っていませんでした。そこでさっそく使ってみるその前に、まずは最新ファームへのアップデートを行ってみたいと思います。
最新ファームへのアップデート
最新ファームのダウンロード
最初に、2月に新しく公開されたファームをダウンロードします。
Edisonのリリースノートによると、今回公開された最新ファームの主な変更点は下記となっています。
- WiFi Direct対応
- Bluetooth 追加プロファイル対応
- Bluetooth Low Enegy対応
特にBluetoothに関しては、今までHID,PANのみの対応でしたが、今回A2DPなどのプロファイルに対応、そして従来に比べて大幅に省電力化されたBluetooth Low Enegy(BLE)への対応が行われました。今回対応されたプロファイルは下記となっています。
プロファイル | 概要 | 既存ファーム (2014年10月 リリース) | 最新ファーム (2015年2月 リリース) |
---|---|---|---|
A2DP | オーディオデータ配信プロファイル | 対応 | |
DI | デバイス識別プロファイル | 対応 | |
HID | 入力装置接続プロファイル | 対応 | 対応 |
PAN | 小規模ネットワーク構築プロファイル | 対応 | 対応 |
SPP | 仮想シリアルポート接続プロファイル | 対応 | |
FTP | ファイル転送プロファイル | 対応 | |
HFP | ハンズフリーデバイス発着信プロファイル | 対応 | |
HOGP | BLE仕様の入力装置接続プロファイル | 対応 | |
PXP | 近接プロファイル | 対応 | |
TIP | 時刻情報通知プロファイル | 対応 |
最新ファームは、下記のIntel Support & Downloadページからダウンロードすることができます。
ファームバージョンの確認
ファームダウンロードが完了したら、EdisonUserGuideを参考にアップデートを行い、ファームバージョンが最新になっているかを確認します。
バージョンは、下記のコマンドで確認することができます。
configure_edison –version // 現在適用されているバージョン configure_edison –latest-version // サーバ上の最新バージョン |
現在適用されているバージョンと、サーバ上の最新バージョンが同じになっていることが確認できました。
Bluetooth機能を使ってみよう
Bluetoothの設定変更
アップデートが完了したところで、早速最新ファームにて対応されたBluetooth機能を使ってみます。
まず、下記コマンドでBluetoothのON/OFF状態を確認します。
rfkill list |
EdisonではデフォルトでBluetoothがOFFになっているため、下記コマンドでBluetoothをONにします。
rfkill unblock bluetooth |
周辺デバイス検索
BluetoothがONになったところで、手持ちのBluetooth機器「iPhone用探せるキーホルダー」を検索してみます。
(Bluetooth®4.0+LE対応 iPhone用探せるキーホルダー BSHSBTPT01BK)
まず、下記コマンドでbluetoothctlを起動します。
bluetoothctl |
bluetoothctl内で下記のコマンドを実行します。
scan on |
実行すると下記のとおり、Bluetooth機器を検索することができました!!
BluetoothデフォルトON設定
EdisonのBluetooth機能ですが、再起動するとOFFに戻ってしまうため、少々不便です。
そこで、下記のコマンドにてファイルを作成し、起動時に自動でONできるようにしてみます。
vi /etc/rc.local |
ファイルの中身には、下記を記載しておきます。
!bin/sh |
起動時に実行されるように、ファイルの権限を変更します。
chmod 755 /etc/rc.local |
Edisonを再起動してみると・・・
起動時からBluetooth機能をONにすることができました。
次回は…
Bluetooth機能を使ってEdisonから機器の制御を行ってみたいと思います!!