第1回 超音波を使った通信技術紹介

みなさんも超音波という言葉を聞いたことがあると思います。通常、人が聞くことが出来る音の周波数の上限は16kHz~18kHzと言われており、それを超える高周波の音のことを「超音波」と呼びます。

英語ではultrasoundとか、ultrasonicとか呼ぶそうです。なんとなくカッコイイですね(^^)

今回はこの超音波を使って通信を行う技術を紹介したいと思います。

 

超音波通信の利用例

最近、意外なところで超音波通信が利用されています。2013年にGoogleから発売されたChromecastは、テレビにつないでWi-Fi接続することで、スマホやタブレットのメディアをテレビに映すことができます。Chromecastにはゲストモードという機能があり、Wi-Fiに接続していないゲスト端末からでもChromecastと自動ペアリングして、かんたんにYoutubeなどの動画を表示することができます。このゲストモードにおける自動ペアリングの仕組みは、Chromecastから4桁のPINを超音波によってゲスト端末に転送することで実現しています。

chromecast3

 

また、JR東日本は、車両に設置された装置から発せられる超音波を受信して、色々な情報を利用者に配信する「JR東日本アプリ」を提供しています。これは「Air Stamp」というNTTドコモが提供する超音波を用いたO2Oサービス(※)を利用しています。

JR東日本アプリ

音波を使ったチェックインソリューション「Air Stamp」の提供開始

(※)Online to Offlineの略。ネット上(Online)の活動と実店舗(Offline)を結びつけることで、新たな購買行動を促そうとする試みのこと。

 

どんなところがメリット?

通信技術には他にもWi-FiやBluetoothなどがありますが、超音波通信はそれらとどう違うのでしょうか?

ここでは超音波を使うメリットを紹介します。

1.複雑な接続手順を必要としない

BluetoothやWi-Fiを使用する場合、事前にその機能をONにしてデバイスやアクセスポイントと接続認証する必要があります。超音波通信はこのような接続手順を必要としません。そのため情報配信といった仕組みが簡単に実現可能です。

bluetooth

2.どんな機器でも利用できる

BluetoothにはiBeaconを使った情報配信の仕組みもありますが、現時点では対応している機種が十分ではありませんし、利用するためには常にBluetoothをONにしておく必要があります。これに対して、超音波通信で必要となるデバイスは単純なマイクとスピーカのみです。ノートPC、タブレット、スマホなど、ほとんどのモバイル機器で、いつでも手軽に利用することができます。

connection

 

3.その他

そのほか、超音波の強度を調節することで通信可能な範囲を制御できたり、電波のように人体や、他の電子機器に影響を与えないため、病院や機内でも安心して利用できるといったメリットもあります。

 

このように、超音波通信には多くの魅力があり、超音波を利用して様々なモバイル機器間でいつでも、かんたんにデータ通信を実現することができそうです!

次回から数回に分けて、Android端末を使った超音波通信のアプリ開発を紹介していきます。

 

次回は……

さっそくAndroidアプリを使って超音波を発してみます!!お楽しみに!!

2 comments

  • こんなまとめサイトがありました。参考に見てみても良いかと。

    • コメントありがとうございます。SSC、魅力的ですね。
      次回からAndroidアプリの作成と解説をしていこうと思っています。ぜひ見にきてください!

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