
小型!省電力!Debianを入れてDLNAサーバを作ってみた(後編)
前回はDLNAサーバ構築のための準備として、必要なパッケージをインストールするところまで行ないました。今回は実際にDLNAサーバを構築し、スマホアプリから音楽や動画を再生してみます。
TONGARISMでは、EdisonにはDLNAサーバとして「MiniDLNA」というサーバソフトウェアを、AndroidスマホにはDLNAクライアントとして「AnDLNA」というアプリインストールし、音楽や動画の再生を行ないました。
Edisonの内蔵ストレージは容量が小さいため、microSDやUSBメモリなどの外部ストレージを接続して大容量のメディアをDLNAサーバで共有できるようにしたいと思います。
DLNAサーバの設定
外部ストレージ自動マウント設定
外部ストレージにアクセスするためにはマウントする必要があります。そこでまずは、Edison起動時に接続されている外部ストレージを自動マウントする設定を行ないます。
1. microSDカードを自動マウントするために、マウントポイントを作成する
/media/sdcard |
2. /etc/fstabの末尾に以下の行を追加する
/dev/mmcblk1p1 /media/sdcard auto defaults 1 1 |
3.「usb-mount」をインストールする
USBメモリの場合は手順2の方法で自動マウントできなかったため、「usb-mount」というパッケージをインストールして自動マウントします。
apt-get install usbmount |
4. Edisonの電源をOFFし、microSDとUSBメモリを挿し、Edisonを起動する
dfコマンドを実行すると、microSDとUSBメモリが自動マウントされていることがわかります。
DLNAサーバのインストール
次に、Edisonに「MiniDLNA」というDLNAサーバソフトをインストールします。
sudo apt-get install minidlna |
インストールが完了したら、「MiniDLNA」でmicroSDとUSBメモリを共有できるよう、/etc/minidlna.confを編集して以下の行を追加します。
media_dir=/var/lib/minidlna media_dir=/media/sdcard ★追加 media_dir=/media/usb0 ★追加 |
これで、 DLNAサーバの設定は完了です。
DLNAクライアントから接続してみる
AndroidスマホにDLNAクライアントアプリをインストールし、DLNAサーバに接続します。
1. Google Playから「AnDLNA」というアプリをインストールする
2. EdisonがWi-Fi接続しているアクセスポイントにスマホを接続する
スマホアプリからmicroSDやUSBメモリに格納されたメディアファイルが見えれば、設定は完了です!
音楽や動画を再生してみる
スマホのアプリからmicroSDやUSBメモリに格納されたメディアファイルが見えるようになれば、あとは好きなメディアファイルを選ぶだけで、音楽や動画を再生することができます。
今回は「AnDLNA」というアプリを使いましたが、他にも「GinkgoDlna」や「MediaHouse」というアプリでも同じように音楽や動画を再生することができるので、いろいろなアプリで試して見て下さい。
次回は…
DLNAサーバの構築シリーズはこれにて終了です。次回からは再びBLEシリーズに戻り、EdisonからのBLE機器の制御を行いたいと思います!!
※前回までのBLEシリーズはこちら