
すぐに使える!Raspberry Pi 2 Model B のアプリケーションを紹介!
今回はRaspberry Pi 2 Model B(RASPBIAN)で、すぐに使えるアプリケーションを紹介します。
どんなアプリケーションがあるの?
Raspberry Piは教育用コンピュータ
Raspberry Piの活用例を調べてみると、小型ゲーム機や水槽の自動給餌機など、さまざまな分野で利用されていることがわかります。
しかし、元々は学校でのコンピュータ教育用を意図して開発されていて、あらかじめインストールされているアプリケーションも教育色の強いものになっています。
主なアプリケーション
Raspberry Pi(RASPBIAN)の主なアプリケーションは以下の通りです。
- Programmingカテゴリ
- Mathematica : 数式処理ソフト
- Python2, Python3 : プログラミング言語Python
- Scratch : 絵やブロックで使い方を学べるプログラム言語
- Sonic Pi : 音楽をプログラムしながらリアルタイムに演奏できるソフト
- Wolfram : Mathematicaのプログラム言語
- Gamesカテゴリ
- Minacraft Pi : 立方体のブロックであらわされた世界で、地面を掘ったり、木を切ったり、家を作ったり、箱庭世界での生活を楽しむゲーム。元々はパソコン向けだったが、今ではPS4、PS Vitaなどゲーム機でも発売されている。
- Python Games : プログラミング言語Pythonで作られたゲーム集。13個のゲームを遊ぶことができる。
アプリケーション紹介
今回紹介するアプリケーションはこの3つ!
気になるアプリケーションがたくさんありますが、
今回は
- Mathematica
- Scratch
- PythonGames
の3つを使ってみたので、その様子を紹介します。
Mathematica
Mathematicaは数式処理システムとして、とても有名な有料のソフトウェアです。
その価格は、最も安い学生向けの2万5千円から、企業向けでは50万円以上するものまであり、非常に高価なソフトウェアでした。
しかし、Mathematicaの開発元会社とラズベリー財団が提携して、Raspberry Piに無料でMathematicaが搭載されることになり、今まで値段が高くて手が出せなかった人でも、安価なRaspberry Piを買うだけでMathematicaを気軽に使うことができるようになりました。
TONGARISMでは、
- メッセージ表示
- 簡単な計算
- 2次元グラフ表示
- 3次元グラフ表示
の機能を試してみました。
メッセージ表示 、計算(掛け算、割り算、分数表示)
グラフ表示(2D, 3D)
今回は簡単な計算やグラフ描画だけで、Mathematicaの持つ力の1%も使えていないと思いますが、高機能なソフトウェアの雰囲気だけでも感じてもらえれば幸いです。
Scratch
ScratchはMIT(マサチューセッツ工科大学)のメディアラボで開発されたプログラム学習用ソフトウェアです。
ビジュアルを重視してつくられているため、プログラムの文法を知らなくても、画面上に並べられたブロックや画像をマウスで操作することで、簡単に動きのあるプログラムを作ることができます。
Scratchを30分ほど触っただけで、詳しい使い方を知らない状態で、試行錯誤しながら、「猫ちゃんが青いボールを投げて緑のブロックを壊す」というプログラムを作ってみました。
猫ちゃんがボールを投げている様子と、それぞれのプログラム
Python Games
Python Gamesはミニゲーム集です。
4目並べや神経衰弱などの有名なゲームから、リスが小さいリスを食べて大きくなるというシュールなものまで、全部で13個のゲームを遊ぶことができます。
遊べるゲームが初めから入っているだけなら、普通のパソコンと変わりませんが、Raspberry Piは一味違います。
実はこれらのゲームはすべてPythonというプログラミング言語でつくられていて、プログラムの中身を読めるようになっているため、自分の遊んだゲームが、どのようにつくられているのかを知ることができます。
今回遊んだ中でWormy!というゲームがとても難しかったため、プログラムの中身を見て、少し改造してみました。
このゲームはヘビを操って画面上に表示される赤いエサを食べ続けることで点数が増えるのですが、エサを一つ食べるごとにヘビの体が少しずつ長くなり、ヘビの操作が難しくなってくるというものです。
ヘビの動く速度が速すぎて、壁にぶつかってばかりだったので、ヘビの速度が遅くなるように改造しました。
変更した内容は以下の通りです。
変更前
1 2 3 4 5 6 7 |
import random, pygame, sys from pygame.locals import * FPS = 15 WINDOWWIDTH = 640 WINDOWHEIGHT = 480 CELLSIZE = 20 |
変更後
1 2 3 4 5 6 7 |
import random, pygame, sys from pygame.locals import * FPS = 3 WINDOWWIDTH = 640 WINDOWHEIGHT = 480 CELLSIZE = 20 |
Scratchと比べると難しく見えるかもしれませんが、例えば、Scratchでの「もし~なら」というブロックがPythonでは「if」という単語で表されているだけで、プログラミングとしての基本的なルールは共通なので、Scratchでブロックをつかったプログラミングに慣れた人のステップアップ先としてピッタリだと思います。
ムービーで紹介!
ScratchとWormyを使ったところをムービーで紹介します。
次回は…
ただのゲームだけじゃない?!マインクラフトとプログラミングの関係を紹介します!